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19世紀の自然科学の究極の目的は、因果関係の法則、因果律をつかむことである。

因果というのは、結果があれば、必ずそれに対応する原因がある。
そしてこういうひとつの原因に対して、必ずこういうひとつの結果が生じる。
その原因と結果の関係を必然的に掴む。
必ずというのは必然ですが、必然法則として因果関係を掴むということが、西欧の19世紀の自然科学の究極の目的。

ところが仏教は、因縁という。
因縁の因は因果律のことであり、それは西欧の科学が追究している所の問題です。
これは、既に仏教の中の因ということ。
そうすると、縁は何であろうかというと、これは偶然性であるということです。
あなた方は今、必然があるなら偶然があるわ、と思っているでしょうが、これは大変な事なのです。
つまり19世紀の自然科学、社会科学も含めて、科学というのはニュートン力学で全ての科学の基礎が築かれていたときは、必然法則だけ追っていたのです。

ところが20世紀の初め、だいたい1930年代になって、相対性原理が出てくることによって量子力学が出てきます。
微粒子というように本当に細かい小さい物質の動き振る舞いを調べるようになった。

そうすると、因果律の必然法則だけでは捕らえられない。
そこで偶然というのが出てくるのです。
個々のものの動きは偶然によって支配されている。
それを大量観察したときに、初めて必然法則が成り立つという考えが出来たのです。


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